食品分野に関し、佐賀県は様々な農産物・海産物の産地であり、それらを使った加工食品等についてみると全国的には知られていないものの、滋味深い良品、名品がたくさんある。それら県産品を広く宣伝しようにも、経営資源の乏しい中小・零細事業者にはその手段(資金的・人的余裕)がないのが現状である。現在、多くの中小零細食品製造業者が経営資源の不足から、限られた納入先とだけの取引関係に終始しており、商品力があるにも関わらず宣伝力不足による認知度の低さで売上は現状維持が精一杯という状況である。
そこで、組合員が互いの取引先に組合員商品を紹介することで、紹介する組合員側は取引先相手に対して提案可能な商品バリエーションを増やすことが出来、紹介される組合員側は取引先の拡大が期待できる。また、共同でギフトセットなどの商品開発を行うことで組合員の取引先を拡大するとともに成長を期する事が可能となる。
また、共同で商品を開発、取引先を拡大していく過程を通じて、組合員個社としてもパッケージ、キャッチコピー、販売戦略といった「商品力」の向上を図る事や、食品業界に必要な関係法令の周知に至るまで県内事業者の経営レベルの向上を期する事が出来る。
加えて、組合員内で同一の販売先がある場合には共同配送を行い、省力化やコストカットを図り、商品開発や、新規販売先の開拓等、経営資源が足りずに注力できていなかった部分に力を入れることができるようになることも期待される。
「佐賀県」を前面に押し出したイメージコンセプトによって、原材料・人など全てを佐賀県のもので賄う「メイド・イン・佐賀」の信頼性を向上させ、ひいては「佐賀県産」の食品全体のブランド力の向上も期待でき、地域振興への一助とする事をも視野に入れる。
以上実現のため、組合を設立するものである。